ブログでは【ワンポイント・神仏コラム】として、神仏に関する素朴な疑問を的を絞って記載していこうと思います。
今日は観音様は女性なのか?と言うお話です。
観音様は女性、男性?
観音様は、梵名をアヴァローキテーシュヴァラ言います。
これは男性名です。
また経典では「善男子」とよ呼ばれることが度々ありますから
観音様は男性と考えるのが良いでしょう。
観音様のしなやかな動きや華やかな姿は、普通の男性というよりも性別を超越した存在であると言えます。
ちなみに菩薩の姿は出家前の王子であった釈迦の姿をモデルにしていると言われていますので、冠に装飾品を沢山付けた華やかな姿で現されます。
白い観音様・白衣観音
良く白い布を被っている観音様を見かけることがあると思います。
あのお姿は「白衣観音」と言います。
このお姿が特に女性的に見えるので「観音様は女性?」と勘違いしますよね。
白衣観音の姿は一つではなく色々ありますので、下記にご紹介します。
三十三観音
三十三観音は霊場巡りなどもありますので、名前を聞いたことのある方も多いでしょう。
三十三観音は白衣で描かれることが多いですが、これは江戸時代の絵師が作った本が元になっており、現在でも白衣観音として描かれることが多いです、
慈母観音
赤ん坊を抱いた姿で現される白衣観音で、その姿が母親のような姿に見えます。
「慈母観音」は赤ん坊を抱いた、白衣の姿で描かれます。
慈母とは単に女性の母親を指すのではなく、「母親のような深い慈愛」という意味で使われます。
マリア観音
慈母観音と同じような姿で作られます。
元はキリスタン弾圧の時代にマリア様を観音様に見立てて作られたと言われています。
観音様のジクレー版画はこちら