大日如来とは?
本日の「神仏コラム」は大日如来についてです。
密教の最高位であり、「大いなる日輪」の名を持つ大日如来は
宇宙そのものでもある仏さまです。
決して揺るぐことのない光を放つ、大日如来。
密教において、全ての仏さまは
「大日如来」から生まれたとされています。
つまり釈迦如来や薬師如来、観音菩薩なども
全て大日如来の化身なのです。
大日如来のお姿・金剛界と胎蔵界
密教の寺院(真言宗と天台宗、有名な所では比叡山や高野山、東寺など)
に行くと、大きな正方形の曼荼羅が飾られています。
この曼荼羅には2枚あって、それが金剛界・胎蔵界の両界曼荼羅で
その中心にいるのが大日如来です。
大日如来の姿は良く見ると、それぞれ違う印(手の形)をしています。
つまり大日如来には二つのお姿があるということになります。
ちなみに寺院に祀られている大日如来の仏像は
大抵は金剛界の方のお姿です。
不動明王は大日如来の分身
全ての仏さまは大日如来から生まれていますが
不動明王は大日如来の分身とも言える仏さまです。
専門用語では教令輪身 ( きょうりょうりんじん ) と言います。
どんな人々でも救ってくれる、
太陽の様に大きな心を持った仏さま
それが「大日如来」です。