今回、
須佐之男命(すさのおのみこと)の
テンペラ原画をもとにしたデジタル版が完成しました。
テンペラで描いた原画には、
金の重みや、静かに沈殿していくような深さがあります。
ゆっくりと層を重ねていく技法だからこそ生まれる、
“揺るがない中心”のような強さ。
その一方で、
デジタル版では光の流れや風の線を、
より繊細に、鋭く整えることができます。
渦のように立ちのぼる八雲の気配が、
画面の中で静かに呼吸しているように見えるのは、
この技法だからこその表現かもしれません。
テンペラとデジタル。
どちらが上というより、
それぞれが持つ“質の違い”が
須佐之男命という神格を立体的にしてくれるように感じています。
テンペラ原画は、
2026年11月の
ayumi ギャラリー
での個展にて展示・販売する予定です。
古典技法で積み重ねた一枚だからこそ、
会場の空気とともに見ていただけたら嬉しいです。
そして今回仕上げたデジタル版は、
ジクレー版画として本日より販売をスタートしました。
金の光や風の線が重なり、
“迷いを断ち切る瞬間”のような静かな強さを宿した一枚です。
テンペラ原画の重心、
デジタル版の鋭い光。
それぞれの魅力を感じていただけたらと思いながら、
こうして二つの姿を並べてお届けします。
テンペラ作品

デジタル作品
ジクレー版画は、こちらからご覧いただけます。

