【後編】テンペラで描く神仏──西洋と日本の祈りをつなぐ

【後編】テンペラで描く神仏──西洋と日本の祈りをつなぐ

【前編】

私は今、テンペラ技法を使って、日本の神仏を描いています。

時間をかけ、心を込めて、ひと筆ずつ色を重ねていく。
そこには、10代の私が憧れた“静かな荘厳さ”と、
いまの私が積み重ねてきた“神仏への敬意”の、両方があります。

古典技法を選ぶということ

テンペラ画に使われる金箔や天然素材は、本来キリスト教絵画の文脈にあるものです。

けれど私にとっては、それを「西洋のもの」としてではなく、
“祈りをかたちにする手段”として受け取っています。

時間も技術も要するけれど、だからこそ祈りが宿る──
そんな思いで、この古典的な技法をあえて選びました。

テンペラは、効率的な表現ではありません。
描けば描くほど、自分の未熟さと向き合うことになります。
それでも私は、これを“画家としての集大成”として選びました。

時代の流れにただ乗るのではなく、
自分の手で、この世界の“かたちにならないもの”を描き出すために。
そして、誰かの心の奥に、そっと灯るような一枚を届けるために。

2026年、テンペラ画の個展を開催します

このテンペラ技法を用いた作品を、
本格的にお披露目する個展を、2026年11月に開催いたします。

※テンペラ作品の販売も個展開催と並行してShopifyでも行います。

場所は、私の生まれ育った町・神楽坂。
古民家を改装した静かなギャラリーで、5年ぶりの個展となります。

詳細はまた時期が近づきましたら、あらためてお知らせいたします。
どうぞ楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。


【2026年個展】
2026年11月6日〜11日
神楽坂 ayumiギャラリー